第百六十四話
夢小説設定
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『平助、』
中庭に佇み、月を見上げている平助に、俺は声を掛ける。
俺の呼び掛けに、彼はゆっくりと振り返った。
『どうしたの?こんなところで』
「ん?あ、ああ……ちょっとな」
そう言って、平助は再び空に視線を移す。
『……羅刹の寿命の事?』
「えっ?」
その言葉に、平助は目を見開いて俺を見た。
『……千鶴ちゃんから聞いたんだ。夕飯の支度をする彼女を手伝いに行ったらさ、千鶴ちゃん、今にも泣きそうな顔して俺の事見るんだもん。何事かと思ったよね』
「…………」
笑う俺を、平助は黙ったまま見つめている。
『……ね、平助。無理しないで……』
「……無理なんて、別に……」