第百六十三話
夢小説設定
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新選組は江戸での屯所として、とある旗本邸を借り受ける事になった。
でもここ最近、主立った隊士達は、屯所を空けている時間が大きくなった気がする。
土方さんは、近藤さんが未だにお医者様にかかりきりな為か、代理で幕府の重臣と連日話し合いをしているし……。
山南さんがこんな事を言い出したのは、そんなある日の事だった。
「ああ、少々宜しいですか、雪村君」
「はい?」
「せっかく江戸に来た事ですし、不躾ですが、宜しければ君の家を案内してはくれませんか?」
「私の家を……ですか?」
「ええ。あなたの家、綱道さんの診療所です。……そこであれば、羅刹に関する資料が見つかるかもしれません」
父様が変若水の研究をしていたというなら……、確かにその可能性はある。
羅刹の吸血衝動を抑える方法とか、人に戻す方法だって、ひょっとしたらあるかもしれない。
「どうでしょう、雪村君。ご検討願えませんかね」
「えっと……」