第百六十二話
夢小説設定
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「……如月君?如月君、聞こえてますか?」
『えっ?あっ……ご、ごめん。考え事してて……俺に何か用だった?』
魁君に声を掛けられていた事に気付き、慌てて返事をする。
「皆、朝食が済んだようですから膳の片付けをしようと思いまして。もし具合が悪いのなら、俺が一人で運びますが……」
『だ、大丈夫。体調が悪いわけじゃないから』
「そうか?元気ねえみてえだけど……。何か悩みでもあんのか?俺で良かったら、相談に乗るぜ」
そう言って新八さんが笑顔を向けてくる。
『えっと……』
「ま、先行きが見えねえからな。あれこれ不安になっちまうのも、無理はねえだろ。近藤さんはまだ起き上がれねえみたいだし……悩むなって方が無理だ」
何気なく口を挟む左之さんの口調は、普段と全く変わりなかった。
俺は膳を片付けながら、もう一度、左之さんの方を盗み見た。