第百六十一話
夢小説設定
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────数日後。
相変わらず閉塞感に包まれたままの釜屋に、新八さんの叫びがこだまする。
「あ~、もう、この辛気くせえ空気、耐えらんねえ!吉原にでも繰り出して、ぱーっとやろうぜ!ぱーっと!」
「賛成!お供しますよ、組長!」
「吉原って、俺、行った事ないっす!ご一緒しても良いですか!?」
皆、塞ぎ込んでいたのは同じらしく、賛成の声がいくつも上がる。
「おお、来い来い!全員、俺が面倒見てやるぜ!左之、お前も来るんだろ?お前の顔を見たいって姐ちゃんもいると思うぜ」
「……いや、やめとく。今日は、どうも気が乗らねえ」
「そっか?んじゃ、ほたる、お前はどうだ?一辺くらい、行ってみたくねえか?」
左之さんをちらっと見る。
だけど彼は、俯き加減に顔を背けたまま、此方に視線を移す事はなかった。
『……ごめんね、新八さん。俺は、良いかな』
「何だよ何だよ、つれねえなぁ。そんじゃ、留守番頼むわ。んじゃ、行くぞ野郎共!」