第百六十話
夢小説設定
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大坂から船で江戸に戻った新選組は、釜屋で待機を続けていた。
副長は相変わらず江戸城へ向かい、今後の動きについて幕府の偉い人達と話し合いをしている。
「……しかし、薩長の連中が持ってた新型の銃はとんでもねえ威力だったよな。ありゃ何だよ。懐に飛び込む隙なんて、見つかりゃしねえ。銃の射程も馬鹿みたいに長えしよ」
「あの土方さんが【もう刀の時代じゃねえな】なんて、ぼやいてたくらいだからな」
鳥羽・伏見での負け戦が尾を引いているのか、新八さんも左之さんも元気がない。
「新しい武器を仕入れたって、使いこなせる兵隊がいなきゃ意味がねえしよ。こっちにゃ銃の扱いに慣れた兵隊なんていねえ。訓練しようにも、とんでもねえ時間が掛かっちまう」
「……明るい材料が、丸っきりねえやな」
いつもの陽気な態度はどこへやら、新八さんは力なく笑うばかり。
「ところでほたる、さっきから何やってんだ?」
不意に新八さんが、俺を振り返る。
『うん?あ、えっと……皆の襦袢の半襟を取り替えてるんだよ。後でまとめて洗濯しようと思って』