第百五十八話
夢小説設定
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「お、ほたる!お帰り」
釜屋に戻ってきた俺を、平助が明るく出迎えてくれる。
『あれ、平助。他の皆はどうしたの?』
「新八っつぁんと左之さんなら、下っ端隊士連れて吉原に遊びに行っちまったよ。で、オレが留守番させられてるってわけ。オレ、あの人達の使いっ走りでも何でもねえんだけどな。雑用押し付けられても困っちまうぜ。……ま、以前と変わらない扱いをしてくれるっていうのは嬉しいけどさ」
がらんとした広間の中、平助は寂しそうに笑う。
『そういえば、総長は?何処かに出掛けてるの?』
「山南さんなら、夜回りだってさ」
『夜回り……?』
俺の問い掛けに、平助は沈んだ面持ちになる。
「……最近、山南さんの様子がおかしいんだ。今日も夜になってからいきなり【外を巡察してくる】なんて言い出して。オレも同行するって言ったんだけど、一人で平気だって言われちまってさ……」
『もしかしたら、近頃辻斬りが増えてるって言うし、その為なのかな……?』