第百五話
夢小説設定
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音のする方へ全力で走る。
あと一歩で庭に辿り着こうという、その時だった────。
「何処に行くつもりだ?」
『…………っ!?』
その声に振り返った瞬間、伸びてきた腕に俺の身体は引き寄せられる。
『風間さん!?』
そこに、彼はいた。
不覚にも風間さんの腕に絡め取られてしまった俺は、懸命に身を捩ってその腕から逃れようと試みるが、全くもってびくともしない。
「こんな鬼のなり損ないばかり集まった場所で、何をする事がある?」
嘲るような、面白がるような口振りで、風間さんは俺の耳元で囁く。
「作られた紛い物の鬼達を見ただろう?あんなものを生み出す奴らと共にいる事に、何の意味がある?」
俺だって、あれが良い事だとは思わない。
だけど、他に道がない場合だってある。
俺は……。