第百五十六話
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幕軍と薩長連合軍の間で戦いが勃発し、それまで負け知らずだった新選組が、薩長の士気の高さ、そして近代兵器の威力に歯が立たず────。
結局は、大坂城へと落ち延びる事になる。
その矢先、幕府軍の総大将たる慶喜公が一足先に江戸へ戻ってしまったという知らせが入り……。
新選組も、江戸行きの船に乗り込む事になった。
船上には怪我人が大勢乗せられており、その中には鳥羽・伏見の戦いで負傷した丞君の姿もあった。
「如月君、ちょっと手を止めて一緒に来てくれるか」
『どうかされましたか?今、手が離せなくて……』
怪我人の手当てを手伝っていた俺の元に、怖いくらい真剣な表情を浮かべた松本先生がやってくる。
「山崎君が、危ない。恐らくこれが、彼と話をする最後の機会になる」
『えっ……』
その言葉に、俺は戦慄する。
丞君の怪我は……早かれ遅かれ、その日が来てしまうのだろうと、俺も悟っていた。
だけど、いざそれを言葉にされると、頭が認識する事を拒んでいるかのように思考が停止してしまう。