第百五十三話
夢小説設定
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『それより平助、大丈夫?今の平助の身体に陽の光は……』
変若水を飲んで羅刹となった者は、陽の光に弱くなってしまう。
それは平助だって例外ではないはずだ。
無論、俺も変若水を飲んで羅刹となってしまった身ではあるけど……。
心配する俺に、平助は苦笑いのような表情を作ってみせる。
「辛くない、っつーと嘘になるかな。今も夕陽がオレの目を焼いてる。身体もぴりぴり痺れが走るし、さっきから吐き気もしてるよ」
『じゃあ、どうして、無理して外に出てるの?』
「身体の痛みなんてどうにでもなるって。……本当に怖いのは、世界が今までと違って見える事なんだ」
『違って……?』
平助の言葉に、俺は首を傾げる。
「……ほたる、お前にはさ、此処から見える夕陽、綺麗に見えるだろ?オレもそうだ。……いや、そうだった。でも、今はもう、この夕陽の赤より、血の赤の方が綺麗に見える。それが、堪らなく怖い」