第百五十二話
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その後、俺達は何とか大阪城まで辿り着く。
此処までくれば、もう敵兵に遭遇する事はない。
「此処から先は、お前一人でも行けるだろう」
そう言うと風間さんは、踵を返してさっさと行こうとする。
『えっ?ちょ、ちょっと待って下さい……!い、良いんですか……?』
「……お前は、俺にさらって欲しいのか?」
慌てて呼び止めた俺を振り返り、風間さんは薄く笑みを浮かべながら揶揄うように言う。
『そ、そういう訳じゃ……』
すると風間さんは、小さく息を吐いて、こう続ける。
「……お前を今、此処でどうこうしようなどとは思っていない。お前を連れ帰る時は、新選組の奴らの目の前で奪い去る。それだけだ」
『…………』
意外なほどあっさりと、風間さんはそう言った。