第百四話
夢小説設定
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部屋に戻り、天井を見上げる。
先程お千さんに言われた事が気になって、眠気すらやってこない。
すると突然、怒号と悲鳴、鋼と鋼がぶつかり合うような音が庭の方から聞こえてくる。
『何……!?』
部屋の外を確かめようと立ち上がった刹那、廊下から声を掛けられた。
「夜分に失礼!」
襖が開き、丞君が姿を現す。
「鬼達が屯所に襲撃を仕掛けてきた」
『え!?』
「奴らの狙いは、恐らく雪村君と君だろう。俺と一緒に来てくれ」
『待って、千鶴ちゃんは!?』
「彼女の事なら心配ない。島田君が護衛に向かった」
言うなり丞君は、俺の手を引いて屯所の奥へと駆け込む。
『ちょっと、丞君!?』
俺の呼び掛けにも答えず、彼は前を向いたまま屯所の廊下を走り抜ける。
そしてそのまま、俺は別の部屋へと放り込まれた。