第百四十二話
夢小説設定
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『……じゃあ、行ってくるね』
千鶴ちゃんにそう言い残し、奉行所を後にしようと彼女に背を向ける。
すると、千鶴ちゃんが俺の背に向かって、大きな声を張り上げた。
「如月さん……!!如月さんも、絶対、無事に戻ってきてくださいね……!!」
もう一度だけ振り返り、心配そうな表情で此方を見つめる彼女に微笑むと、俺は奉行所の外へと向かった────。
それにしても。
今までの戦いとは、何もかもが違いすぎる。
砲撃の音や叫び声が、至る所から聞こえてくる。
そのたびに、あれは知っている誰かではないかと気が気ではないが、今出来るのは、俺は俺の役目を果たす事。
戦況や状況を探るべく、俺は敵の目から身を隠しながら、砲弾の中を走り抜ける。
そんな時だった。
「おい、新選組の主力は、奉行所から出払ってるみたいだぜ!」
俺は足を止め、聞き耳を立てる。
「夜襲を掛け、一気に攻め落としてやる!」
まずいな。
そんな事になったら……。
だけど、どうする……!?
ひとまず、どこか一隊だけでも呼び戻せれば……。
俺は身を翻し、龍雲寺へと急いだ。