第百四十話
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一月三日────。
そろそろ、守備に出てる隊士さん達が戻ってくる頃だけど……。
「ふう、ただいま~……。京の冬は相変わらず、骨にくるよな……」
「あっ、皆さん、お帰りなさい!」
「ったく、薩摩の連中め。めでてえ時期だってのに、軍勢率いて京に押し掛けやがって。お蔭で、雑煮を食う暇すらねえじゃねえか。少しは考えろよな……」
永倉さんは肩を怒らせ、ぶちぶちと毒づきながら羽織を脱ぎ始める。
『新八さん、外を歩いてる時からずっと雑煮の話ばっかりだね?』
「だってよ、正月はやっぱ餅食って寝るのが醍醐味ってもんだろ?それとも、もしかして薩摩には正月がねえのかな……」
くすくすと笑う如月さんに、永倉さんは口を尖らせながら言う。
「外の様子はどうだったんですか?」
『特に問題はなかったかな。今のところは、ね』
如月さんの言葉に、私はほっとする。
これからどうなるかは分からないけど……、せめて、おめでたい日くらいは和やかな時間を過ごせる方が良い。
「それより、如月さん、大丈夫ですか?」
『うん?何が?』
「その、えっと……」