第百三十七話
夢小説設定
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伏見奉行所には武装した隊士達が詰めており、物々しい雰囲気が漂っている。
「いやはや、想像以上の状況だったね。こりゃ、戦が始まるのも近い……か」
買い出しから戻ってきた俺と源さん。
その行き帰りに見た、武装し薩摩藩兵の姿を思い出す。
『……そうだね』
薩摩藩の重臣達は今、朝廷に入り込んで工作を続けているという。
もし重臣が命令を下したら、あの藩兵達が一斉に引き金を行く事も有り得るのだ。
『大丈夫、なのかな』
我知らず俺の唇からは、漠然とした呟きが零れた。
源さんは小さく微笑むと、取り成すように言う。
「……それは、今は考えないようにしよう。私達があれこれ気に揉んでも、どうにもなるまい。我々に出来る事を、精一杯するしかないよ。……今まで、そうしてきたようにね」
『うん、そうだよね……ごめん』
「さあ、食事の支度に取り掛かろうか。ほたるの作る料理は、美味しいからね。皆も元気になってくれると思うよ」
『……ありがとう、源さん』
源さんの優しい言葉に感謝しながら、俺は食事の準備に取り掛かった。