第百三十六話
夢小説設定
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『…………』
羅刹の身体と言うのは、こんなにも日の下が辛いものなのか。
だけど、そんな事、絶対に皆にバレるわけにはいかない。
この大変な時に、余計な心配を掛けるわけにはいかないんだ……!
「ほたる」
『…………』
「ほたる、」
『…………』
「おい!聞いてんのか、ほたる!」
『っ…………!?す、すみません……!』
副長に呼ばれていた事に気付き、慌てて顔を上げる。
彼は不機嫌そうに此方を見下ろしていた。
「何ぼーっとしてやがんだ。お前、近頃変だぞ?体調でも悪いのか」
『い、いえ、そんな事はありません。大丈夫です』
首を振って否定すると、副長は眉を寄せながら溜め息を吐き出した。
「……大丈夫、か。お前のそれは信用出来ねえからな。……まあ良い。お前は中に戻ってろ」
『えっ……?』
「……雪村が飯の支度をしている。手伝ってやれ」
『……承知しました』
俺は副長に頭を下げると、大人しく奉行所の中に戻る事にした。