第百三十一話
夢小説設定
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翌日、十二月十九日────。
色々な事が重なって、伏見奉行所の中はとても重い空気が漂い、皆ばたばたと忙しなく動いていた。
「あっ……!」
「こんにちは、千鶴ちゃん。暫くぶりね」
「お千ちゃん……?どうして此処に……。それに、君菊さんも!」
首を傾げた私に、君菊さんが口を開く。
「局長殿に用があって参りました。取り次いで頂けますか?」
「あっ……、近藤さんは今、お話が出来る状態じゃないんですけど、土方さんなら……」
「じゃあ、土方さんで良いわ」
「分かりました。中へどうぞ」
私は二人を奉行所の中へと案内した。
「……意外な客があったもんだな。本来此処は部外者は立ち入り禁止なんだが……、今日は一体何の用だ?」
「ごめんなさい。どうしても、今日しなければならない話があったものですから」
そう言ってお千ちゃんは話し始める。
「話って言うのは、他でもありません。羅刹の事なんです」
羅刹という言葉を耳にして、土方さんの目の色が変わる。