第百二十七話
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十二月十八日────。
奉行所の守りについた二日後の事だった。
「一番隊と二番隊、表に集合!」
仮眠を取っていたところに、外から新八さんの怒鳴り声が聞こえてきて、俺は目を開ける。
何か、起きたようだ。
すぐさま身体を起こし、声のする方へと急ぐ。
『新八さん!』
「おっ、ほたるか、休んでたんじゃねえのか?悪いな、ちょっと急いでんだ。また後な!────さっさとしやがれ!おら、伏見街道に急ぐぞ!」
そう言って新八さんは多くの隊士を連れて、ばたばたと奉行所を出て行った。
『何があったんだ……?』
行き来する人の波をぬって、俺は騒ぎの中心を覗き込む。
『局長!?』
「む、う……」
局長は俺に気付いたようで、弱々しくも笑みを浮かべて見せた。
だが、今は喋るのも辛い様子だ。
「……撃たれたのは右肩か。近藤さん、腕は動かせるか?」
副長の問い掛けに、局長は緩く首を横に振る。
おびただしい量の血が流れ出て、局長の右袖を真っ赤に染めていた。