第百二十六話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
伏見奉行所の夜の警護は、羅刹隊を中心に行われていた。
主には、総長、平助、……それに総司。
「幕軍には圧倒的な戦力がある。薩長も、すぐに思い知る事でしょう」
総長の口からは、揺るがぬ自信が感じられる。
だけど……。
気のせいか、少し顔色が悪いようだ。
「しいて気に掛かる事をあげるなら、向こうの部隊が西洋化されてる事かな」
総司の言葉に、総長は笑みを浮かべる。
「それも恐るるに足りませんよ。外国製の武器が何だと言うのですか。……何より幕軍には、私達羅刹隊がいるのですから」
きっぱりと言い切ってから、総長は小さな呟きを足した。
そして、俺達に背を向けて、そのまま建物の中へ歩き去って行く。
『…………』
「……僕らが飲んだ変若水だって、元々は渡来の薬だった気がするけどね」
「……オレ、山南さんの様子見てくるわ。なんか目を離すの心配だし」
『……うん。ありがとう。宜しくね、平助』
俺が頷くと、平助は総長を追い掛けていった。