第百二十二話
夢小説設定
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『只今戻りました』
「ああ……、入れ」
『失礼します』
うわ……。
入ってすぐに、副長がすごく不機嫌なのが分かる。
副長の張り詰めた感じに、部屋の空気までピリピリしているようだ。
『あ、あの……すみません……』
「なんだ……随分と帰りが遅いと思ったら、お前まさか、道に迷って辿り着けなかったのか?それとも、失くしやがったのか?」
『いえ、そんな事はありません。ちゃんと行ってきました。一君に会って、手渡してきました』
「そうか、なら良い。いや……それじゃあ、お前、何で謝ったりしたんだ?」
『その……副長が……、すごく怒っているみたいなので……。帰りが遅かったから、怒っているのかな、と』
すると、副長は呆れ果てたように大きく溜め息をつく。
「別に、お前に怒ってんじゃねえよ。色々と考えなきゃいけねえ事があるんだ」
『それは……そうですよね』
「お前も知っての通り内部にも色々とあるんだが、それ以上に上の方が良くない。幕府と公家を巻き込んだ反幕府の連中との間で、色々とありそうだ。幕府の立場が変われば京における会津の立場も変わり……俺達新選組の立場にも当然影響がある」
『……俺達は、どうなるんでしょうか』
「こればっかりは、なってみてからじゃねえと分からねえ。あれこれ考えたって、俺の手の届く話じゃねえからな。まあ、色々な状況を予測して、その時その時で新選組をどうしていくかだ」