第百十五話
夢小説設定
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坂本龍馬という者がいる。
先日の新八さんとの話の中でも出てきたが、大政奉還を主導した事で有名人な人物で、薩摩や長州と繋がりも深い土佐藩の浪人。
一時期は所司代や見廻組、新選組でも、血眼になって探していた。
だが、大政奉還を機会に、手を出すなとの命が下りていたのだ。
俺が改めてその名を聞いたのは、源さんの口からだった。
「────その坂本龍馬だが……暗殺されたらしい」
「マジかよ源さん。……一体誰がやったのか話は出てるのか?」
源さんの言葉に、左之さんも目を見開いて反応する。
「坂本は敵が多いしな。倒幕派か佐幕派か……個人的な恨みなら、紀州の三浦って奴も揉めてたよな」
一方で新八さんは、納得したように落ち着いた口ぶりでそう言った。
「あはは。実は僕らが一番疑われてるんじゃ?……どうせ殺されるんなら、僕が斬っておけば良かったなあ」
「おいおい、おめえのは冗談に聞こえねえよ。つーか俺らは手え出すなって言われてただろーが」
すると、源さんが困ったように眉根を寄せる。
「知っての通り、政治的な判断もあるし、私達は手を出さないような下命されている。だけど世間はそうは見てくれないようでね。……現場に新選組隊士の鞘が落ちていたらしい。今、取り調べの問い合わせが来ているよ」