第百十四話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ざぁっと落葉の掃除していく一陣の風。
京の大通りを抜ける冷たい木枯らしに、俺は思わず身を震わせた。
『もう冬も近いね、左之さん』
「ああ。すっかり風が冷たくなったからな。けどよ、今は昼だからまだマシな方だよな。寒いの夜の巡察がどれだけ辛いかっつうと……また風邪引かねえように気を付けろよ、お前も夜に出る事が多いだろ」
『うん、ありがとう』
まだ唇から白い息が洩れるほどではないけど、すっかり肌寒くなった今日この頃。
俺はかじかんだ掌に息を吐き掛けた。
「ひょっとして寒いのか?……何なら手でも繋いでやろうか?」
『このくらいの寒さ大丈夫だよ!って────あれ?』
向こうから、良く知った人物が歩いてくる。
「よう、ほたる。……っつーか左之。なーに巡察サボって、白昼の大通りで口説いたりしてんだよ」
「馬鹿、お前と一緒にすんな。俺は、寒そうだから純粋で好意でだな……」
別の道で巡察中だった新八さんと出会した俺達。
二人のやり取りを聞いていると、言葉遣いはぶっきらぼうなんだけど、相変わらず仲が良いなぁ……と思う。