第百十三話
夢小説設定
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今の新選組には、何より幹部の数が足りていない。
だから、左之さん達は、夕食が終わるとすぐに広間を出て行く。
組長としての様々な職務を果たす為に。
そして俺は、彼らと共に広間を出た後、ある部屋と向かう。
『……総司』
返事はない。
襖に手を掛け、静かに開ける。
彼は布団を被って寝ているようだった。
眠っているのなら、そのままそっとしておいた方が良いかな……。
そう思って立ち去ろうとしたのだけど、手付かずのお膳が目に入り、思いを改める。
『総司……。夕食、何も食べてないの……?』
「今日は何も食べたくない」
……どうやら、総司は起きていたらしい。
『総司、この頃殆ど食事を取ってないよね?』
「……………。食べたくないから食べない。……それの何処が悪いの?食事も喉を通らない僕に、無理させたいって言うの?それとも食事さえすれば、労咳が治るとでも思ってる?」
布団から身体を起こした彼は、冷たい眼差しを俺に向ける。
こんな総司の瞳を見るのは……いつ以来だろうか。
そこまで体調が悪いのかと、胸が苦しくなる。