第百十二話
夢小説設定
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その日、俺は任務に出る為、いつものように準備をしていた。
「お、ほたるじゃねえか」
「よお、ほたる。出掛けるのか?」
その声に振り返ると、左之さんと新八さんが立っていた。
『あ、おはよう。左之さん、新八さん』
二人と朝の挨拶を交わし、一言二言他愛ない会話をする。
手を振って出て行こうとした時、左之さんに呼び止められた。
「……おい、ほたる。顔色があんまり良くねえみてえだが、風邪でも引いてんのか?」
『えっ?そんな事ないよ。元気だって』
「何言ってんだよ、左之。いつも元気なほたるが、風邪なんて引くはずねえじゃねえか。なあ?」
「……新八。風邪の方から裸足で逃げ出しそうなお前と此奴を一緒にすんなって。ほたる、土方さんには俺が言っといてやるからお前は部屋で休んでろ」
『左之さん、俺は本当に────』
「原田の言う通りだ。そんな熱っぽい顔してんのに仕事なんてさせられるはずねえだろ。監察方はお前だけじゃねえんだ。今日は大人しく休んどけ。分かったな」
左之さんと新八さんの後ろからやってきた副長。
俺の顔を見るなり、そう言い放つ。
副長に言われてしまうと、無理に出て行くわけにもいかない。
『……分かりました。では、お言葉に甘えて……そうさせてもらいます』
俺は深々と頭を下げた後、自分の部屋へと戻った。