第百十一話
夢小説設定
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慶応三年十月────。
平助や一君が御陵衛士に加わって半年。
自分の志を貫こうとして違う道を選んだ彼らの事を、俺は毎日のように考えていた。
朝食を済ませた俺は、副長から命じた任務を遂行する為、丞君、魁君と共に局長の別宅へと向かう。
素性がばれないように変装する場合、時々此処を使わせてもらっていた。
「随分と様になっていますね。京の町を歩く女子と比べても遜色ありませんよ」
「ああ。見事な女装だ。これなら普通の女子と見分けがつかないだろう」
『そ、そう?ありがとう……?』
……もしかしてこの人達は、俺が元々男ではないという事を忘れているんじゃないだろうか。
まあ、それは別に良いんだけど。
そして、ある一軒のお茶屋の前にやってくる。
「では、我々は遠くから見守らせてもらいます。甘い物でも頼んでゆっくりしていて下さい」
「ほたる君、後でな」
そう告げるなり、立ち去って行く二人。
俺はお茶とお団子を注文し、椅子に腰を掛けた。
今日、此処へ来た目的。
それは────。