第九十七話
夢小説設定
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その晩────。
昼間の巡察での出来事を思い出しながら、俺は何するわけでもなく、机に肘を突いていた。
『…………?』
ふと、部屋の向こうで、何か音が聞こえた気がした。
立ち上がって襖を開けるが、暗い廊下はしんと静まり返っている。
『…………』
気のせい、か。
そう思って普段襖を閉じようとした刹那────。
「誰か───、助けて下さいっ!」
『っ……千鶴ちゃん!?』
切羽詰まったその声に、俺は飛び出すように部屋を出る。
『早くっ……!』
屯所の廊下を全力で駆け抜けながら、彼女の部屋へと急ぐ。
見えた先には、襖の倒れた部屋の入口。
俺は、すぐさまそこに飛び込んだ。