第九十五話
夢小説設定
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慶応三年三月────。
「……お、丁度良いところに来た。ほたる、お前にちょっと聞きてえ事があるんだが」
屯所の玄関を出たところで、ばったりと左之さんに出くわす。
『左之さん?どうしたの?』
「お前、お千とかいう女の知り合いっているか?斎藤は、お前の知り合いだって言ってるんだが」
『お千さん?うん、以前巡察に出た際に会った女の子だよ。この間の、島原潜入の手助けをしてくれたのも彼女なんだ』
「そっか。いや、さっき帰りがけにその女に声を掛けられたんだけどよ。お前に話してえ事があるんだと。これから、良いか?」
『えっ?うん、大丈夫だけど……』
左之さんに連れられ、屯所の門を出る。
そこには……。
「ほたる!」
見覚えのある人物が、物陰から姿を現す。
『お千さん。……お久しぶりです』
「さっき、隊士さん方に偶然会ってね。あなたの事を聞かせてもらったの。どうしてるか、気になったから。ねえほたる、良かったら彼処の茶店でお話しない?あのお店のお団子、凄く美味しいの」
『えっ?ですが……』