第九十三話
夢小説設定
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「ほたるー、いるかー?」
襖の向こうから声が掛かる。
『平助?うん、いるよ』
返事をすると、開いた襖から平助が顔を出す。
「ほたる、この間はありがとな。お前に手伝ってもらって、本当に良かった」
『この間って……猫の事?そんなに感謝されるような事、出来てない気がするけど……』
「そんな事ないって!何だかお前にばっかり負担掛けちまったしさ!」
『そう、かな……?』
俺の言葉に頷きながら、平助は嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「んじゃ、ちょっと待ってろよ、ほたる。茶を淹れてくるからさ!」
『え?う、うん』
言うなり平助は、さっさと行ってしまう。
何だか良く分からないけど……。
どうしたんだろう、急に。
そんな事を思いつつ、平助が戻ってくるのを待っていると、そのうちバタバタと足音が近付いてきた。