第九話
夢小説設定
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『千鶴ちゃん、大丈夫?』
「は、はいっ……平気、ですっ……」
皆に置いてかれまいと必死に走る彼女の息が切れ始めた頃、市中を駆け抜ける新選組の前にとある人影が立ち塞がった。
先陣を切って走っていた副長は、その人影に異様な空気を感じたのか足を止める。
そして、副長は他の隊士達にも立ち止まるよう手振りで合図した。
『あれは────』
俺がそう思った瞬間。
「うぎゃあっ!?」
血気にはやる隊士の一人はその合図を無視して駆け続けようとし、一刀の元に切り伏せられた。
「てめえ、ふざけんなよ!おい、大丈夫か! ?」
新八さんは声を荒げながら、倒れた隊士を抱き起こした。
だが、隊士にはもう既に意識はないようだ。
斬られた隊士の身体から、じわりと血溜まりが広がっていく。
突然の攻撃に驚きながらも、隊士達全員が彼へ殺意を向けた。