第八十五話
夢小説設定
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「で、新八、原田。此処に来た事は、伊東さんにばれてねえだろうな」
「まあ、大丈夫だと思うぜ」
「いつも通り島原に呑みに行くって出てきたからな」
「んで、どうだったんだ?正月の伊東さんの話ってのは?島原に三日も居続けやがって」
この年の初めに伊東参謀は、新八さんと一君を連れて島原に三日ほど泊まり込んだ。
かなり異例事だけど、参謀という立場にある為、誰も口を挟めなかったようだ。
「斎藤も一緒だったんだぜ。聞いてんだろ?ま、簡単に言うと幹部の引き抜きだな。今の新選組には不満はねえかとか、攘夷の出来ない幕府はもうお終いだとか、まあ、そんな感じでよ」
「しかし、うちの二番組と三番組の組長相手に堂々と引き抜き接待か」
左之さんが顔を顰める。
「もう隠す気もねえようだな。……で、何て答えてきたんだ?」
「三日ほど呑み食いさせてもらったけどよ、どうもあんた達相手だと楽しくねえんだよなって言ったら顔真っ赤にしてやがったぜ」
「悪かったな、監察方のような仕事させちまって」
「へへっ、気にすんなって。俺は呑み食いしてただけだからよ」
そう言って新八さんは笑った。