第八十三話
夢小説設定
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何度も勝手場と広間を往復して、俺はお膳の配置を完了した。
「おはよう、ほたる」
その声に振り返ると、源さんの姿。
『源さん、おはよう!』
「朝食の時間だっていうのに、他の皆はどうしたんだい?平助は昨晩の巡察当番だったから朝稽古には不参加だったが……永倉君と原田君は随分前に稽古を切り上げて戻ったはずなんだが」
『二人なら、廊下の掃除をしてくれてると思う。さっき、俺がお味噌汁零しちゃって……総司と一君なら勝手場に居ると思うけど、そろそろ呼んでこようか?』
「そうだなぁ……」
源さんが考え込んだ、丁度その時。
「お、飯の準備万端だな。さっさと食っちまおうぜ」
新八さんが広間に現れて、張りのある声で言った。
続いて入ってきた左之さんは、俺の方を見て小さく笑う。
「ほたる。廊下の後始末は終わったから心配すんなよ」
『ありがとう』
二人の親切に感謝する俺に、源さんも視線を向けてくる。
「ほたる。申し訳ないんだが、平助の様子を見てきてくれんか」
『あ、うん。分かった、行ってくるね』
俺はそう返事をすると、広間を後にした。