第八話
夢小説設定
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屯所を出た俺達が九条河原に着いたのは、もう日の暮れ掛けた刻限だった。
会津藩より要請を受け、急いで出動準備を済ませて伏見奉行所に向かった新選組。
しかし待っていたのは、「そのような通達は受けていない」……、その一点張りだった。
伏見奉行所から追い出された俺達は一先ず会津藩邸へ向かう。
すると会津藩邸のお役人は、この九条河原へ向かう事を告げたのだ。
しかし……。
「新選組?我々会津藩と共に待機?そんな連絡は受けておらんな。すまんが藩邸へ問い合わせてくれるか」
そんな扱いに、ついに新八さんの堪忍袋の緒が切れたらしい。
「────あ?お前らのとこの藩邸が、新選組は九条河原へ行けって言ったんだよ。その俺らを適当に扱うって事は、新選組を呼び付けたお前らの上司を蔑ろにする行為だって分かってんのか」
捲し立てられた藩士が言葉に詰まると、局長は大らかな笑顔と共に口を開いた。
「陣営の責任者と話がしたい。……上に取り次いで頂けますかな?」