第七十五話
夢小説設定
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『あっ、左之さ~ん!!』
少し先に良く知る背中を見つけた俺は、小走りに駆け寄る。
「お、ほたるじゃねえか。何やってんだ?こんなところで」
『俺は夕飯の買い出し。左之さんは……巡察中だね。ご苦労様』
そう言って、左之さんの横に並ぶ。
「……あの晩は、お手柄だったな。お前のお陰で浪士共の企みを暴く事が出来て、感謝してるぜ」
『ううん、左之さんや……皆のお陰だよ。皆がいてくれたから、心強かった』
「何言ってんだよ。そもそも、お前が芸者として角屋に詰めててくれたからこそ、上手くいったんだろうが」
そんな事を話しながら歩いていく。
「お、原田さん!今日は寄ってってくれねえのかい?良い娘が揃ってますぜ」
「たまにゃ、うちの芸者も呼んでやって下さいよ。左之助さんに会えねえってんで、どの娘も寂しがっちまって」
店先に立っている妓夫と思われる男性達が、気さくに声を掛けてくる。