第七十二話
夢小説設定
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夕餉の時間。
巡察に出て気付いたけど、この間の捕り物の件は、京中の噂になっているようで。
そんな事を考えながら、隣にいた一君に話し掛ける。
『あの時の一君本当に凄かったよね。刀も持たずに十人以上の浪士を相手にして、一歩も引けを取ってなかったんだもん。一君、剣術だけじゃなくて、体術にも心得あったの?』
「いや、別に……」
一君は、何処か上の空でそう答える。
『……そういえば一君、あの時、何か大切な話があるって言ってたけど』
その言葉に、一君は大きく身を竦ませた。
「あ、あれは、その────」
そう言い掛けると、言葉が途中で途切れてしまう。
『もしかして、俺が芸者の格好をしていた事について……とか?』