第七十一話
夢小説設定
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俺はその日、総司率いる一番組と共に巡察に出ていた。
「おっ……彼処に歩いてんのは、新選組の沖田じゃねえか?」
「ああ、間違いねえ。この間、島原で何十人もを相手に一人で立ち回ったらしいぜ」
「いや、俺は一振りで五人を叩っ斬ったって聞いたぞ」
「浪士達もその強さを目の当たりにして、すっかり姿を消しちまったらしい。……無理もねえよな」
あの晩の出来事は、街中の噂になってるみたいだった。
かなり誇張されてはいるけど……。
まあ、話が大袈裟になってくれた方が、浪士達も下手な行動を起こしにくくなるだろうし、却って好都合だったりして?
「……おかしいなぁ?どうしてこんなに話がねじ曲がって伝わってるんだろうね。僕は、可愛い女の子を守ってあげてただけなんだけど」
『噂には、尾ヒレが付き物だからね』
俺が苦笑いと共に答えると、総司は悪戯っぽく笑いながら顔を覗き込んでくる。