第六十八話
夢小説設定
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屯所に戻って来た私達。
冷めてしまった夕飯を、皆「いただきます」もそこそこに頬張り始める。
私は、そんな皆さんの様子に、少しだけ笑ってしまった。
お粥を温め、お茶を淹れ、如月さんの部屋へと運ぶ。
「────失礼します」
襖を開けると、土方さんと山崎さんの姿。
如月さんは、小さな寝息を立てて眠っていた。
「……雪村君も来た事ですし、自分も行きます」
そう言って山崎さんが立ち上がる。
「ああ。ご苦労だったな、山崎」
襖が閉まり、土方さんと二人きりになる。
しんと静まり返った室内。
何か言おうにも言葉が見つからなくて、隣にいる土方さんに視線を移す。
土方さんは、まっすぐに如月さんを見ていた。
その顔は、思わずはっとしてしまうほどに優しくて。
如月さんが見つかった安堵からなのか、その口元は、僅かに笑っているようにも見えた。
普段の彼からは全く想像が出来ない表情に、私はつい目を逸らす事も忘れて見入ってしまった。
不意に、土方さんが此方を向く。
「どうした。俺の顔に、何か付いてるか?」
「いっいえ!そういうわけじゃ……!」
「……さてと。俺達もそろそろ行くとするか。雪村、お前まだ、飯食ってねえんだろ?」
私達は、広間へと戻る事にした。