第六十七話
夢小説設定
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「おい、いたか!?」
「いや、何処にもいねえ!何処行ったんだよ、彼奴は……」
“ほたるがいない────!!”
そう言って平助君が広間に飛び込んできたのは、四半刻前の事。
お膳を並べる私の代わりに、如月さんの所へお粥を届けに行ってくれた時だった。
聞き付けた皆は、食事にも手をつけず屯所中を探し回る。
だけど、その姿は何処にもなく、既に屯所内にいない事は明白だった。
如月さんは、今日一日、部屋で休むよう言い付けられていた。
代わる代わる皆が如月さんの元へ行っていたけど、【少し休みたい】と如月さんから申し出があった為、私達は暫くの間如月さんの部屋に近付かず、そっとしておいた。
それが、こんな事になるなんて────。
「まさか、神隠しとかじゃないよね?」
いつものように冗談を言う沖田さんだけど、その声には苛立ちと焦りが滲んでいて。
私は掌の中にあるそれを、ぎゅっと握り締める。
「大丈夫だ。ほたるは俺達が必ず見つけるさ」
原田さんが、ぽんと私の頭の上に手を乗せる。
私は、黙って頷いた。