第五話
夢小説設定
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元治元年六月────。
「お姉ちゃん、綺麗やなぁ。此処の新しい看板娘か?」
『嫌やわ、お兄さん。綺麗やなんて。うち、訳あって長州から出稼ぎに来ちょるんよ。でもなかなか仕事が見つからんで……。途方に暮れとったところを、ここの旦那さんが拾ってくれたんちゃ』
「ほれか。若いのに大変やなぁ。頑張りいや」
『ありがとうございます。ぜひまたお立ち寄り下さいまし』
常連のお客さんを店先まで送る。
「今日もご苦労やったな。もう上がってもええで」
『はい、ではお言葉に甘えて。また明日も宜しくお願い致します』
「そんな畏まらんでもええよ。お前さんが来てから客も増えてうちの売上も上がりよるし、ほんま助かっとるわ」
『私なんかでお役に立てるのなら、願ってもない事です。何でも言い付けて下さいな。それでは、お先に……。おやすみなさい』
「ああ、おやすみ」