第五十九話
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『…………』
賑やかな廊下を抜け、角を曲がれば、やや薄暗い一角に出る。
少し、落ち着こう。
────そう思った時だった。
「さくらちゃん、ちぃと待ってえな!」
『へ……?』
振り返れば、今日上がった座敷のうちの、浪士の一人が立っていた。
「やーっと追い付いたわ、足速いなあ」
『そ、そらどうも……』
「時にお前、もう贔屓の旦那はおるんか?どうだ、俺の妾になるなら今のうちやぞ」
ぐっと近付いてくる男。
『お気持ちだけ、頂いておきますわぁ』
ちょっと、何だよもう……!