第五十二話
夢小説設定
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ある晩の事────。
「ちょっと良いかしら?」
『はい、何でしょう?』
襖が開き、お千さんと君菊さんが入ってくる。
「実は、今日のお客様なんだけどね……」
『はい』
お千さんの勿体ぶった言い方に、ちょっぴり嫌な予感がする。
『?……あの?』
「新選組の方々だって!」
『し、新選組!?』
満面の笑みを浮かべる彼女とは対称的に、俺は驚きのあまり大きな声を上げてしまう。
「だけど今日はお菊、他のお座敷に呼ばれてて。だから、あなたしかいないのよ。上がれるのが!」
『…………』
「大丈夫よ、すっごく綺麗だもの。ね、お菊!」
『…………』
「……と、いう訳だから!お願いね!」
放心状態の俺を置いて、二人は部屋から消えた。
『ちょっと……聞いてないよ……』
大きな溜め息が出たのは、言うまでもなかった。