第四十九話
夢小説設定
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「千鶴ちゃん!」
彼女を呼ぶその声に、俺と総司も振り返る。
「お千ちゃん!」
「偶然ね、巡察中だったの?」
楽しそうにお喋りを始めた二人を総司は不思議そうに眺めている。
『彼女、お千さんって言って。前に一君と巡察に出た時に、……んーと、まあ色々あって、千鶴ちゃんが助けた子だよ』
「ふうん、そうなんだ」
『千鶴ちゃん、京に友達が出来て嬉しいんだろうね。やっぱ女の子同士って、それだけで心強かったりするのかな』
「何、僕じゃ不満なわけ?」
『えっ?いや、別に俺は……、って、そう言う事じゃなくて!』
彼女達を見ながら、そんな他愛ない会話をしていた時だった。
不意にお千さんの顔付きが真剣なものになる。
「丁度良かったわ。これから屯所を訪ねるところだったの」
「えっ?」
「実は、知り合いの芸妓さんから聞いたんだけど……最近、見慣れない浪士の人達が頻繁に角屋を利用していて。新選組の屯所を襲うとか、物騒な相談をしているって言うのよ」