第四十七話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺は身支度を整えてから、室内でも白い息を吐き出した。
『今朝は特別冷え込む気がする……』
元々お寺である西本願寺の屯所は普段から涼しげな雰囲気がある。
けれど、今日はそれを差し引いても寒い。
『これだけ寒いと池に氷が張ってるかも。暖かくしないと風邪引きそうだな』
冷たい手を擦り合わせながら、そう溜め息を吐いた時だ。
寒さを吹き飛ばすような元気な声が響いてきた。
「ほたるほたる!おい、起きてるかー!?」
『この声は……。おはよう、平助。朝からそんなに慌てて、どうかしたの?』
「いやいやいや、すげーんだって!お前も見てみろよ!」
『?すごいって、何が?』
「とにかく外に出てみろって!」
彼に手を引かれるまま、俺は外に出る。
途端に吹き付ける冷たい風と眩しい光に、思わず瞳を閉じてしまって────。
「ほら、ほたる。……綺麗だろ?」
平助の優しい声に促され、ゆっくり目を開くと。