第四十五話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
開いた窓からは、温い風が吹き込んでくる。
ふわりと、俺の前髪を揺らした。
「姿が見えないと思ったら……、こんな所にいたのか。どうしたんだ?ここの料理は口に合わねえか」
『副長……、いえ、酔いをさますついでに少し考え事を』
「……お前達が見た女の事を気にしてんのか。お前がそんなに気にする必要なんざ、ねえよ。俺たちの邪魔をする奴は、いずれ必ず相応の報いを受けさせる」
副長が不意に此方へと近付き、俺の隣へ腰を下ろした。
隣の部屋からは、皆が楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくる。
副長は優しげな表情で、その声に耳を傾けていた。
「……いや、懐かしいもんだな」
『え……?』
「まだ多摩で貧乏道場を切り盛りしてた頃、こうやって毎晩遅くまで飲んでたのを思い出してな」
『……ああ、何度か無理矢理引っ張り出されてた記憶が……』
僅かに眉を顰めた俺を見て、副長はふっと笑みを洩らす。