第四十四話
夢小説設定
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────数日後。
俺は皆と一緒に【角屋】へ来ていた。
「いや~! 左之、ほたる、お前らは本当に良くやった!まさか、【報奨金で皆にご馳走したい】なんて言ってくれるとはな!」
「新八さん、褒めるならそこじゃなくて制札を守り切ったってところじゃないかなぁ」
総司が横でくすくすと笑う。
「いや、 そこは勿論褒めるけどな。それ以上に、ここの勘定を左之とほたるが持ってくれるって事に感激して、涙がちょちょ切れそうで……。皆、今夜は此奴らの奢りだ!目一杯飲んで日頃の憂さを晴らしてくれ!」
「てめえ、人の金だと思って……」
『あはは……』
「左之さん、ほたる、ありがとよ!! 今日は勘定を気にせず、好きなだけ呑ませてもらうからさ!」
と、その時、襖が静かに開いた。
そして────。
「皆はん、おばんどすえ。ようおいでになられました」
豪華な着物を着た花魁さんが、艶のある笑みを浮かべながら挨拶をする。
白く透き通った肌にうっすら差した紅、そして柔らかそうな唇に、絹糸みたいにつややかな黒髪。
花魁さんは目を細め、馨しい花そのもののような妖艶な微笑みを浮かべる。
「旦さん達のお相手をさせて頂きます、君菊どす。どうぞ楽しんでおくんなまし。料理も直ぐに参りますえ」
それから程なくして、料理が運び込まれ宴会が始まった。