第四十一話
夢小説設定
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その日、俺は一君、千鶴ちゃんと共に巡察に出ていた。
「だいぶ暑くなってきましたね」
千鶴ちゃんが汗を拭いながら、口を開く。
確かに京のこの蒸すような暑さは少し堪える。
「……そうだな」
穏やかな態度の端々に、 ぴりぴりとした殺気が滲んでいた。
【禁門の変】以降、長州藩は朝敵として京を追われる身となった。
だが、残党がまだこの京に潜伏していないとも限らない。
京の治安を守る為、片時も気が抜けない状況だった。
「とりあえず、あそこの店から回ってみるか」
『そうだね。千鶴ちゃんは店の前で待ってて。中にいても手持ち無沙汰だろうから』
「はい」
彼女が頷くのを確認すると、俺と一君は近くにある呉服屋へと入っていく。