第三十三話
夢小説設定
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巡察から戻った俺達は、副長への報告を済ませると皆の待つ広間への向かう。
「遅かったじゃん!巡察中、何かあったのか?」
平助の言葉に、一君が視線を泳がせる。
『いや、特に何も。途中で俺の鼻緒が切れちゃってさ。それでちょっと』
「そっか、災難だったな。なあ、近藤さんと土方さんは?」
『ああ、局長と副長は少し遅くなるから、先に食事始めてってさ』
「よっし、じゃあ、食うとすっか!俺はもう腹が減って腹が減って……」
『新八さん!局長達のおかずは、ちゃんと残しておいてよ!』
そして、いつも通りの賑やかな夕飯が始まる。
「あっ、新八っつぁんやりやがったな!くっそ~っ!!」
「へへん、甘いんだよ平助は!俺様の腕に掛かりゃ、ちょちょいのちょいだぜ!」
どうやら、今日は平助の負けらしい。
おかずを取られた平助は、がっくりと項垂れている。
「何でこうも毎度毎度煩いんだろうね、あそこは」
「彼奴らは普通に食うと言う事を知らんのか……」
『……俺に言わないでよ。あ、でも俺、総司や一君があんな風に騒いでるところ、見てみたいかも』
再び視線を戻せば、平助は名残惜しそうに、新八さんの口に入っていくそれを見つめていた。
………………。
仕方ないなぁ、もう。