第二十八話
夢小説設定
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水を張った桶の中に、髪を結わえた俺の顔が映っている。
俺はその像を掻き乱すように、じゃぶじゃぶと雑巾を洗った。
『ふう……』
松本先生はその後も、新選組の面倒を診る為に屯所に通ってくれるようになった。
そして────。
羅刹と言う名が知らされてから、次第に【新撰組】は【羅刹隊】と呼ばれ始めるようになる。
「おや、ほたるじゃないか。どうかしたかい?」
『あ、源さん。実はさ、局長に用があったんだけど、どうやら留守みたいでさ。戻ってくるまで、ちょっと掃除でもしてようかと思って』
「それは感心だ。だが、ほたるも疲れただろう。部屋に戻って休むと良い。お湯がもうすぐ沸くと思うから、温かいお茶を持って行ってあげよう」
『あ、ううん、大丈夫だよ。今日はもう、この後何もないからさ』
源さんの優しい言葉に、慌てて首を振った。
「すまんなあ。うちの連中は無精な者が多いからな、助かるよ」
ぎゅっと雑巾を絞りながら、源さんは穏やかな笑顔を見せてくれた。