第二十六話
夢小説設定
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『ほらほら左之さん、手を抜かない!』
「いや、何つーか……全くと言って良いほど、気合いが入らねえんだよな~」
『まずはその足元!拭いて、しっかり!!』
だらしなく笑う左之さんに活を入れていると、後ろから呑気に平助がやってきた。
「……あれ?何やってんの、皆で」
『平助!何処行ってたんだよ?……見ての通り、大掃除!ほら、そんなとこ突っ立ってないで、ちゃっちゃと動く!!』
「ええ!?何だよそれ、聞いてねえよ!?」
『……今、聞いたでしょ?はい』
満面の笑みで雑巾を差し出せば、平助は目を見開いたまま、固まってしまった。
「そもそも、何で俺達こんな事してんだ?こんなの、隊士どもだけで充分じゃねえか」
『新八さん、幹部隊士が手本見せないでどうするんだよ?それに、屯所を使ってるのは俺達も一緒だろ!文句言ってないで、手を動かす!!……もう、一君を見習ってよ……』
面倒そうだったり、驚いてたり怒ったり……。
……皆は指示に従いつつも、どこか不満げな様子だった。
「……ほたるの言う通りだ。てめえら、ぐだぐだ言ってねえで真面目にやりやがれ!」
「「「ひ、土方さん……!」」」
副長の登場に、皆の顔が引きつる。
────そして。
彼の監視も手伝ってか、どうにかこうにか、屯所全体を巻き込んだ大掃除は無事終了した。