第二十五話
夢小説設定
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「はあ……はあ……!じょ、冗談じゃありませんよ!全く!私が何であんな野蛮人共と同じ部屋で、肌を晒さなきゃならないのです!」
『あ、ちょっと待────行っちゃった……』
その日の屯所は、いつになく騒がしい雰囲気だった。
将軍上洛の時に局長と意気投合したお医者様────松本良順先生が、隊士達の健康診断を行う為に屯所を訪れていた。
隊士の皆は裸になって、身体の検査をしている。
……伊東参謀は、どうやらそれが耐えられなかったらしい。
「よし、次の人」
「おう!俺の番だな!いっちょ頼んます先生!ふんッ!どうすか!?剣術一筋で、鍛えに鍛えたこの身体!」
「新八っつぁんの場合、身体は頑丈だもん。診てもらうのは頭の方だよなー」
「あぁん?余計な事言ってると締めるぞ、平助」
「んー永倉新八っと……よし、問題ない。次」
「ちょ、先生!もっとちゃんと見てくれよ!」
「いやいや、申し分ない健康体だ」
「新八。後ろがつかえてるんだから、さっさと終わらせろ」
「そうじゃなくてよ!もっと他に見るところがあんだろ!」
「診察は診てもらうものであって、見せつけるものじゃない。さっさとどけ」
『…………はぁ』
これじゃ確かに、伊東参謀は逃げ出したくなるかも。
彼がこの空間に溶け込んでいる図は、やはりちょっと想像出来なかった。
「君はもう少し胃腸に気を付けるようにな。この薬を食後に飲むように。……む。今ので薬が切れたか。……薬の補充も兼ねて休憩にしようか。君、ちょっと手伝ってくれるかね」
『はい』
俺は松本先生に従って歩き出した。