第十六話
夢小説設定
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「如月さん、雪村です。起きていらっしゃいますか?」
『おはよう、千鶴ちゃん。起きてるよ。入って』
ここ数日間返ってこなかった声が、耳に届く。
それが嬉しくて、つい笑みが零れた。
「失礼します。……おはようございます」
私は襖を開き、中に入る。
如月さんは、布団から身を起こし此方に身体を向けていた。
『……まさか、監察方の俺が、千鶴ちゃんに監視される日が来るとはね』
「えっ、如月さん、どうしてそれを……。あっ……!」
私は慌てて口を塞ぐ。
だが、如月さんは既にお見通しのようだ。
『どうせ、副長辺りに頼まれたんだろ?もー、これ以上休んでたら身体が鈍っちゃうよ。俺ってそんなに信用ないかなぁ』
「み、皆さん、如月さんの事凄く心配してました!だから……」
『……分かってるよ。ありがとう、千鶴ちゃん』
そう言って浮かべた如月さんの笑顔はとても優しくて。
如月さんは、どうやらこれもちゃんと見抜いていたみたい。