第十四話
夢小説設定
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────そして、長い夜が明けた。
新選組の幹部達は再び広間に集合した。
ただ沈黙だけが続く時間を破ってくれたのは、井上さんの登場だった。
「────峠は越えたようだよ」
張り詰めていた場の空気を、その言葉が暖めてくれる。
「今はまだ寝てる。 ……静かなもんだ」
「山南さん、狂っちまってるのかい?」
永倉さんがそう問うと、井上さんは首を横に振った。
「……確かな事は起きるまで分からないな。見た目には、昨日までと変わらないんだが」
その時、不意に戸が開いた。
「おはようございます、皆さん」
うげ、と皆が思い切り嫌そうな顔をする。
「あら、顔色が優れませんのね。……昨晩の騒ぎと何か関係ありまして?」
参謀と呼ばれるだけあって、伊東さんの発言はさすがに鋭い。